ヨコザワ・プロダクション――三軒茶屋で語られる怪談と「疑似心霊現象」の謎

夜の三軒茶屋を思わせる古い建物と、窓に浮かぶ白い手。『ヨコザワ・プロダクション――三軒茶屋で語られる怪談と「疑似心霊現象」の謎』と書かれたアイキャッチ画像」 令和の都市伝説

三軒茶屋にある芸能プロダクション「ヨコザワ・プロダクション」。現在も俳優や声優の稽古場として使われる一方、「白い手が現れる」「時計やホワイトボードが動く」といった怪異が語られています。

その現象は映像や映画を通じて広く知られるようになり、2023年には『三茶のポルターガイスト』でも取り上げられました。さらに2023~2024年には研究者による現地調査も行われ、「疑似心霊現象」という観点から検証されています。

この記事では、ヨコザワ・プロダクションで何が語られてきたのか、なぜ心霊スポットとして知られるようになったのか、科学的調査で何が分かったのか、そして現在の状況まで整理します。

三軒茶屋の夜の古い建物と、窓辺に現れた手のような影を描いたヨコザワ・プロダクションのイメージ画像

ヨコザワ・プロダクションとは?

まずは、怪談の舞台となった場所と、そこで行われている本来の活動を整理します。

三軒茶屋の街中にあるヨコザワ・プロダクション周辺をイメージした建物の外観
ヨコザワ・プロダクション周辺をイメージした画像

三軒茶屋にある芸能プロダクション

ヨコザワ・プロダクションは、東京都世田谷区三軒茶屋に拠点を置く芸能プロダクションです。代表を務めるのは、俳優・脚本家・演出家として活動してきた横澤丈二氏。1990年に株式会社ヨコザワ・プロダクションを設立し、現在も舞台や映画などの制作、俳優・声優の育成やマネージメントに携わっています。

現在では映画『三茶のポルターガイスト』などを通じて、心霊スポットとして紹介される機会も増えました。しかし、もともとは怪談や心霊現象を扱う場所ではありません。ここで押さえておきたいのは、怪談の舞台として知られる場所と、そこで行われている本来の活動は別のものだということです。

ヨコザワ・アクターズ・スタジオと現在の稽古場

心霊現象の舞台として語られることが多いのが、「ヨコザワ・アクターズ・スタジオ」の稽古場です。

ヨコザワ・アクターズ・スタジオは、ヨコザワ・プロダクションの付属養成機関として設けられ、俳優や声優を育成してきました。横澤氏自身も俳優として活動した経験を持ち、その後は脚本や演出などにも携わっています。

現在の稽古場では、俳優たちが演技を学び、舞台や映像作品に向けた稽古を行っています。つまり、心霊スポットとして知られるようになった現在も、そこは本来、芸能活動のために使われている現役の稽古場です。

1990年の設立から、心霊スポットとして知られるまで

ヨコザワ・プロダクションは1990年に設立されました。公式スタッフブログによると、創立当初は固定した稽古場を持たず、区の会議室などを借りながら俳優の指導を行っていた時期もあり、約2年後に現在の稽古場へたどり着いたとされます。

その後、この稽古場では横澤氏や関係者によって、さまざまな不可解な体験が語られるようになりました。

やがて、その噂はラジオや怪談関係のメディア、動画配信などを通じて、外部へと広がっていきます。

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なぜ心霊スポットとして知られるようになったのか?

怪異の存在だけでなく、それがどのように外へ伝わり、知られる場所になったのかを追います。

夜の街角に建つ古いビルと、窓に浮かぶ手の影、スマホ配信の画面を通して心霊スポット化していく様子をイメージした画像

1990年代から語られていたヨコザワ・プロダクションの怪異

ヨコザワ・プロダクションでは、1990年代からさまざまな不可解な出来事が語られてきました。その一つとして挙げられるのが、1994年頃の降霊術をめぐる体験です。

横澤丈二氏の後年の記述によると、ある夜、稽古場に残っていた劇団員ら4人が「スクエア」と呼ばれる降霊術を行いました。魔法陣を床に置いて儀式を始めると、明かりが点き、その直後、魔法陣の中に白い少年の姿が現れたといいます。

横澤氏は、少年が部屋を走り回った後、大きな鏡の中へ消えたと語っています。この出来事は、現在語られている怪談の一つの起点と見ることもできます。

横澤丈二氏のラジオ出演をきっかけに広がった怪談

長年、稽古場の中で語られてきた怪異が外へ伝わるきっかけの一つとなったのが、2020年頃のラジオ出演です。横澤丈二氏は「怪談ラヂオ~怖い水曜日~」に5週にわたって出演し「祖母の臨終」や「3mの男」舞台にまつわる怪異など、自身の体験を交えた怪談を語りました。

この出演をきっかけに、作家・怪異収集家の木原浩勝氏とも接点が生まれます。横澤氏が写真や映像を見せたことから交流が始まり、その後、木原氏のニコニコ生放送にも出演。こうして、稽古場で語られていた怪異は、ラジオを通じて怪談ファンへ伝わり、さらにネット配信へと広がっていきました。

YouTubeや映画で「心霊スポット」として知られるように

ラジオやニコニコ生放送を経て、ヨコザワ・プロダクションの怪異は、テレビやYouTubeでも取り上げられるようになります。2022年には、テレビ東京「真夏の絶恐映像 日本で一番コワい夜」や「デニスの怖いYouTube」で稽古場が紹介され、「白い手」をめぐる映像なども注目されました。

さらに2023年には、稽古場を題材とした映画『三茶のポルターガイスト』が公開。翌2024年には続編『新・三茶のポルターガイスト』も公開され、同年には現地から約9時間にわたるライブ配信も行われています。こうしてヨコザワ・プロダクションは、怪談として語られる場所から、映像を通して怪異が取り上げられる「心霊スポット」へと知られ方を広げていきました。

映画『三茶のポルターガイスト』公式予告編/映画配給エクストリーム
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ヨコザワ・プロダクションで何が起きたのか?

ここでは、この場所をめぐって長く語られてきた怪異を、具体的な体験や記録から見ていきます。

夜の稽古場の室内に、傾いたホワイトボードと壁時計があり、天井付近にぼやけた白い手が浮かぶイメージ画像

「白い手」が現れるという怪談

ヨコザワ・プロダクションで特に知られているのが、天井や壁などから「白い手」が現れるという怪談です。横澤丈二氏の著書や関連資料では、稽古場で白い手を目撃した体験が語られており、複数人が同時に目撃したとされる例もあります。さらに、定点カメラなどによって白い手とされるものが映像に記録されたとされ、2022年にはYouTubeでも検証映像が公開されました。

この現象は映画『三茶のポルターガイスト』でも大きく取り上げられ、その後の研究では、目視されたものと映像に映ったものを含めて調査対象となりました。

時計やホワイトボードが動く

ヨコザワ・プロダクションでは、「白い手」だけでなく、室内の物が動くという怪異も語られています。特に知られているのが、壁掛け時計やホワイトボードです。

ホワイトボードが左右に大きく揺れたり、壁掛け時計が激しく動いたり、落下したりする様子が、取材や映像作品で取り上げられてきました。横澤丈二氏も、ニコニコ生放送中に時計が飛んだと語っています。

2024年6月の約9時間にわたるライブ配信でも、こうした現象が注目されました。

※2時間04分53秒頃:ホワイトボードが揺れる場面
※7時間03分07秒頃:室内で音が聞こえる場面

鈴の音、声、物音――さまざまな怪異

ヨコザワ・プロダクションでは、「白い手」や動く時計のほかにも、鈴の音や人の声、うめき声、誰もいない場所から聞こえる物音など、さまざまな怪異が語られています。

なかでも鈴の音は、この場所を象徴する現象の一つです。横澤丈二氏は、鈴の音がするときには「高尚な方」が来ていると感じると語っており、単なる物音ではなく、特定の存在と結びついた体験として受け止められています。

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科学的調査!?ヨコザワ・プロダクションを検証。2023~2024年の調査で何が分かったのか?

ここでは、研究者が実際に現地で行った調査と、その結果が示したものを整理します。

ヨコザワ・プロダクションで起きるとされる現象を研究者が科学的に調査する様子のイメージ

研究者は何を調べたのか?

2023年に公開された映画『三茶のポルターガイスト』では、三軒茶屋のヨコザワ・プロダクションで起きるとされる怪異が映像として紹介されました。その続編制作にあたり、映画の制作陣は、現象を科学的に調べるため、研究者の小久保秀之氏と児玉和俊氏に調査への協力を依頼します。

研究者は実際に稽古場で行われた現場収録に同席し、そこで起きる「ヨコプロ現象」を観察・測定しました。調査では、映像に記録された現象だけでなく、現場で確認された現象についてもデータを収集しています。

時計・ホワイトボード・「白い手」・音を検証

研究者は、ヨコザワ・プロダクションで記録された現象について、映像や音声、赤外線サーモグラフィなどを使って検証しました。主な方法は次のとおりです。

  • 映像の記録・分析:時計やホワイトボード、「白い手」などの現象を確認
  • 赤外線サーモグラフィ:「白い手」が出現したとされる天井の温度分布を測定
  • 音声の記録・分析:IC録音機で収録し、「Sonic Visualiser」で周波数を解析
  • 現場での観察・測定:収録時の現象や周辺の状態を記録

その結果、「白い手」が出たとされる天井では、周囲より5℃以上低い部分が確認されました。一方、研究者が立ち会った現場収録では、その場所から「手」が現れることは確認されませんでした。

音の分析では、魔法円が揺れた場面から15Hzや48Hzを基音とする低周波音が確認されています。また、時計やホワイトボードについても、動きや発生した音が記録されました。

映画『新・三茶のポルターガイスト』公式予告編/映画配給エクストリーム

検証結果を詳しく知りたい方はこちら:→ 調査結果――「疑似心霊現象」とは何だったのか?

建物や室内環境からも原因を探る

研究者は、さらに検証を確かなものにするため、建物そのものの検証を行います。

まず、現場の寸法を測り、稽古場の見取り図を作成しました。怪異が起きたとされる場所だけでなく、天井や壁、床、ラックなどの位置関係を記録し、現象が起きた場所と建物の構造を照らし合わせています。

「白い手」については、点検口から天井裏へ入り、天井裏の広さや壁の配置、天井板の構造などを確認しました。実際に測定すると、玄関側の部屋の天井裏は約45cm。床下についても調査し、玄関側の部屋は約28cm、舞台部分は約36cmでした。

さらに、天井裏や床下を区切る壁や梁、周辺の設備などを確認し、人が入り込んだり、別の場所から現象に干渉したりできる構造がないかを調査。時計やホワイトボードについても、周囲の壁や倉庫との位置関係を調べ、裏側から操作できる経路がないかを確認しました。

調査結果――「疑似心霊現象」とは何だったのか?

映像や音声、建物の構造などを総合的に分析した結果、研究者らは「ヨコプロ現象」について、超常性は認められず、「疑似心霊現象」と判断しました。

その根拠の一つとなったのが、建物の構造です。玄関側の部屋の天井裏は約45cmあり、人が腹ばいになって隠れることが可能でした。床下は玄関側の部屋で約28cm、舞台部分で約36cmあり、小柄な人が隠れることが可能な空間とされています。

こうした構造から、「白い手」は天井裏に隠れた人の手、「時計」や「ホワイトボード」は倉庫側から壁板越しに磁石で動かしたものと推定されています。また、「魔法円」の揺れについては、15Hz・48Hzの音響分析から、床下のスピーカーによる演出と推定されました。

これらの調査から、研究者らは「ヨコプロ現象」を、ヨコザワ・プロダクションによって演出された「疑似心霊現象」と結論づけています。

主な出典:J-STAGE「疑似心霊現象の事例調査」、同論文PDF、J-STAGE 電子付録「調査速報4 ヨコプロ提供動画 他」

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「ヨコザワ・プロダクション」の心霊現象は本当に「やらせ」なのか?

調査結果を踏まえながら、まだ検証されていない体験談や、関係者・専門家の見方にも目を向けます。

明るい古い室内で椅子に座り、心霊現象について考え込む人物のシルエット。右奥の暗がりにわずかな違和感が見えるイメージ

心霊現象が「やらせ」と言い切れないのはなぜ?

ヨコザワ・プロダクションで調査された「ヨコプロ現象」について、研究者は「疑似心霊現象」と結論づけました。

だからといって、ヨコザワ・プロダクションで語られてきた怪異のすべてを「やらせ」と判断するのは、やや乱暴です。

たとえば、横澤丈二氏が1992年頃に体験したと語る、エレベーターの「掃除のおばさん」の怪異です。掃除をしていた女性に声をかけたところ、振り向いた顔が異様に見えたという体験。さらに、横澤氏の証言によれば、ビルのオーナーからも以前に「エレベーターにお化けが出る」と聞かされていたといいます。

横澤丈二氏が怪異を体験したと語る古いエレベーターを再現したイメージ
問題のエレベーターのイメージ画像。幻冬舎plusでは、横澤氏が語る“問題のエレベーター”の実際の写真も掲載されています。

この体験談について、今回確認した資料の中に、検証されたことを示す記録は確認できませんでした。

また、横澤氏は老婆の生首や巨大な下半身など、さまざまな怪異を目撃したと語っています。こうした体験談の中には、今回の研究で検証対象となっていないものもあります。

したがって、研究結果から確認できるのは、あくまで調査対象となった「ヨコプロ現象」についてであり、過去に語られてきたすべての体験談まで同じ方法で検証されたわけではありません。

「本物なのか、仕掛けなのか」をめぐる意見

ヨコザワ・プロダクションの怪異をめぐっては、「本物なのか、それとも仕掛けなのか」という意見が分かれています。

研究者の小久保秀之氏、児玉和俊氏らは、「ヨコプロ現象」を「疑似心霊現象」と結論づけています。

一方、映画『三茶のポルターガイスト』の企画・プロデュースを務めた角由紀子氏は、現象を「ヤラセではない」と考える立場から、専門家を招いて調査を行いました。前作では3人の専門家に検証を依頼し、続編では小久保氏や山崎詩郎氏らにも調査への参加を依頼しています。

ただし、角氏自身も、前作の検証では「幽霊がいることの証明には至らなかった」と振り返っています。その一方で、3年ほどヨコザワ・プロダクションを見てきた中で、仕掛けを一つも見つけられなかったことから、次第に「ヤラセではない」という見方を強めていったと語っています。

「現地でしか分からない」――三上丈晴氏の見方

では、『ムー』編集長の三上丈晴氏は、ヨコザワ・プロダクションをどう見ているのでしょうか。

2024年、映画『新・三茶のポルターガイスト』の完成披露上映会に三上氏が登壇しました。角由紀子氏から、ヨコザワ・プロダクションの現象が「ヤラセか、ヤラセじゃないか」と問われた際、三上氏は「その話はもういいんじゃないの?」と答えています。

そのうえで三上氏が挙げたのが、「実際に現場でしかわからないこと」。具体的には、映像では伝わりにくい「匂い」と「冷気」でした。

研究者が建物や音響を検証し、角氏が専門家を招いて調査してきた一方で、三上氏の発言からは、映像だけでは捉えにくい「現地での体験」にも目を向けていることがうかがえます。

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ヨコザワ・プロダクションの土地や建物に「いわく」はある?

怪異の舞台となった建物と三軒茶屋の歴史をたどり、「いわく」とされる話を資料から整理します。

三軒茶屋周辺の古い住宅地図や登記簿、建物の写真を机上で調査しているイメージ

三軒茶屋という土地と建物

建物そのものは、1966年12月築とされるビルです。つまり、ヨコザワ・プロダクションが設立される1990年より前から、現在の建物が存在していました。

では、この土地にはそれ以前から何か特別な由来があったのでしょうか。

三軒茶屋は、戦後にヤミ市から発展し、商店や飲食店などが集まる街として賑わったことが地域史資料から確認できます。

一方、横澤丈二氏は、現在の三元ビル周辺には戦後、ヤミ市場があり、食料品店などが利用した古井戸が2つあったと記しています。そのうち1つが現在のビルの真下にあったとされ、「古井戸を埋めた上に建っている」と説明しています。

ただし、古井戸について独立して裏付ける史料は今回確認できませんでした。また、古井戸と怪異の因果関係も確認されていません。

「過去に何かあった」という噂

ヨコザワ・プロダクションについて調べると、「この場所では過去に何かあったのではないか」という見方もあります。

三軒茶屋周辺は戦時中に空襲を受け、1945年5月24・25日の空襲では世田谷を含む東京西部にも大きな被害が出ました。戦後には、三軒茶屋交差点付近を中心にヤミ市が広がったことも地域史資料から確認できます。

こうした土地の歴史は、この場所の過去を考えるうえでは気になるところです。ただ、現在ヨコザワ・プロダクションで語られている怪異を見ていくと、必ずしも土地の歴史と直接結びついているわけではありません。

例えば、先ほど紹介した「掃除のおばさんの霊」も、直接戦争と結びついているかと言われれば、そうとは言い切れないところがあります。また、横澤氏は、建物について殺人や自殺、孤独死などがあったという話は聞いていないとしています。

「いわく」はあるのか?――土地と建物から分かったこと

では、ヨコザワ・プロダクションは本当に「いわくつき」の場所なのでしょうか。

調べてみると、少なくとも殺人や自殺、孤独死といった具体的な事件があったことを示す資料は確認できませんでした。一方で、三軒茶屋という土地には空襲や戦後のヤミ市という歴史があり、横澤丈二氏からは古井戸の存在についても語られています。

ただし、それらと現在語られる怪異を直接結びつける根拠はありません。むしろ、この場所の「いわく」として現在強く残っているのは、過去の事件ではなく、建物の中で語られてきた数々の体験談や、そこから生まれた怪談なのかもしれません。

土地の歴史が怪異の原因なのか、それとも建物で積み重ねられた体験が「いわく」を生み出したのか――そこは、今もはっきりしていません。

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現在のヨコザワ・プロダクションはどうなっている?

過去の怪談だけでなく、現在の活動と、調査後も続く情報発信を確認します。

現在も活動を続けるヨコザワ・プロダクションをイメージした画像

ヨコザワ・プロダクションは現在も活動している?

ヨコザワ・プロダクションは、現在も活動を続けている芸能プロダクションです。公式サイトでは、2026年にも所属俳優・声優や作品に関する情報が更新されています。

映画やテレビを通じて「心霊スポット」として知られる一方、現在も俳優や声優の育成など、芸能活動の場として使われています。

調査のあと、ヨコザワ・プロダクションの怪異はどうなった?

では、2023~2024年の調査で「疑似心霊現象」とされた後、ヨコザワ・プロダクションの怪異はどうなったのでしょうか。

2024年の続編公開後も、怪異をめぐる発信は続いています。2025年には、ヨコザワ・プロダクションを扱った心霊動画が公開され、2026年には『ムー』が、深夜の定点カメラで撮影されたとされる「白い手」「白い足」「生首」「黒い手」などの映像を紹介しました。

つまり、研究者による検証が行われた後も、ヨコザワ・プロダクションでは怪異とされる新たな映像や体験談の発信が続いています。

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まとめ――ヨコザワ・プロダクションという怪異

月明かりの書斎で、本を前に考え込む考察おおかみのイメージ

ヨコザワ・プロダクションの怪異は、1990年代から現在まで、長い時間をかけて語られてきました。「白い手」や動く時計、ホワイトボード、鈴の音など、稽古場で起きたとされる現象は、ラジオや動画、映画を通じて広く知られるようになっています。

一方、2023~2024年に行われた研究者による調査では、映像や音声だけでなく、天井裏や床下を含む建物の構造まで調べられ、「ヨコプロ現象」は「疑似心霊現象」と結論づけられました。少なくとも、調査の対象となった現象については、研究者らによって建物の構造や音響、仕掛けによって説明できるものと判断されています。

ただし、今回の研究で検証されたのは調査対象となった「ヨコプロ現象」であり、横澤丈二氏が語る過去の体験談の中には、調査対象になっていないものもあります。また、2025年、2026年にも怪異とされる新たな映像や体験談が発信されています。

だからこそ、ヨコザワ・プロダクションは「本物の心霊現象なのか、仕掛けなのか」という二択だけでは捉えきれない場所なのかもしれません。実際に起きたとされる体験、それを記録した映像、科学的な検証、そして現在も続く発信。そのすべてが重なり合うことで、「ヨコザワ・プロダクションという怪異」は今も形を変えながら残り続けています。

考察おおかみ

仕掛けで説明できる現象があっても、そこで語られてきた体験まで消えるわけじゃない。怪異って、起きたことだけじゃなく、どう語られ、どう確かめられてきたのかまで含めて残っていくものじゃないかな。

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